いわきを代表する観光スポット、アクアマリンパークにはいわき・ら・ら・ミュウのある1号埠頭から観光遊覧船「ふぇにっくす」が定期運航しています。ふと気付けば「勝手にいわきガイド」でこれについての投稿がまったく無いことに気付いた管理人Fです。
現在は小名浜湾内をめぐる航路(約50分)のみの運航で、震災で大きな傷を負いながらも復旧・復興に留まらず、国際物流やエネルギー港湾として重要な役割を果たすべく発展を続ける小名浜港の様子を海から観ることができます。特に現在は3号埠頭沖に整備が進められている人工島に渡るため建設中の橋の様子などが見所です。
今回のクルーズは去る3月21日に国土交通省の小名浜港湾事務所が主催した小名浜港見学会でのもので定期運航とは幾分異なったものですが、海から見える小名浜港の景色は普段陸からみるものとはひと味違ってとても興味深かったです。見学会ですので港湾事務所の方が船室内でいろいろ解説して下さっていたのですが、ずっと外でカモメと戦いつつ港の姿を撮影していた私はそれを全く聴くことが出来ませんでした(おいおい)。
ちなみに、いわきデイクルーズのWebをのぞきますと、花火大会特別クルーズとか初日の出クルーズとか⋯さらには貸し切りでウェディングクルーズだとか、なかなかに楽しそうなクルーズがありますね。
おまけ
それにしても、ふぇにっくすを追いかけ回すウミネコやカモメ達のすごいこと、すごいこと。船の速度にしっかりシンクロして見た目にはハチドリばりのホバリング様飛行をみせてくれます。エサはかっぱえびせん(船内売店で大量に絶賛発売中)ですが、下手に与えるとクチバシで指を怪我をするので軍手など手袋持参の方が安心かも⋯などと思ってしまいました。ちなみにこちらがエサを持ってないと知ると華麗にスルーします(苦笑)。

観光遊覧船・ふぇにっくす
双胴船で揺れも少なく、静かです。

2階船室。

2階かららせん階段を降りて1階船室に。売店ではお菓子・飲み物、海鳥のエサ用にかっぱえびせんが売られています。えびせんはもちろん自分で食べても可(笑)

3号埠頭から人工島に渡る橋。橋脚から橋梁が延びつつあります。

少し離れたところから。

更に離れたところから橋脚位置・高さから橋の大まかな形が判ります。

3号埠頭(扱い貨物:金属鉱・セメント)と4号埠頭(セメント・化学薬品)の間からセメントプラントを望みます。

4号埠頭と5号埠頭(扱い貨物:金属鉱)の間から小名浜精錬所と煙突を。小名浜工業地帯のシンボル的存在です。

4号埠頭。化学工業品を扱うためタンクが設置されています。

6号埠頭(扱い貨物:石炭)と7号埠頭(石炭・金属鉱・非金属鉱)の間から湯の岳を望みます。

西防波堤に設けられた外航船用のシーバース。大きなタンカーが横付けになって石油の積みおろしをします。

大剣埠頭の南側に隣接する(株)小名浜石油のタンク群。右に見えているのが大剣埠頭。

クルーズの折り返しで船尾から。小名浜オーシャンホテルとやや左の山の稜線から勿来発電所の煙突が見えます。

折り返して再び小名浜石油のタンク群とウミネコ。

大剣埠頭(扱い貨物:コンテナ貨物・石油製品・重油)。コンテナ貨物用のローダーがあります。

6号埠頭の石炭用アンローダー。ここからコンベアで背後地のヤードに運ばれます。ここからの石炭が小名浜周辺の火力発電所(勿来・広野・小名浜、合計632.5万kW、関東・東北に送電)に供給され、重要なエネルギー供給拠点です。

3号埠頭まで戻ってきました。建設中の橋を2号埠頭側から。

2号埠頭にはおなじみのアクアマリンふくしまが。

私達の次の組の見学が出航していきました。

船尾にむらがる海鳥たち(主にウミネコ)

船尾で少し視線を上げると⋯

右舷で。相対速度ゼロ!
近寄りすぎ⋯私がエサを持っていないので完全に無視です。

目が合った⋯⋯。

今回の航路。(強風のため直前にこのコースに変更になったようです)
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いわきデイクルーズ
http://www.iwaki-j.net/corp/day-c/index.html
国土交通省 東北地方整備局 小名浜港湾事務所
http://www.pa.thr.mlit.go.jp/onahama
2014年03月24日 12:44 │