不知火丼。はじめてきくメニューです。
「不知火(しらぬい)」とは、旧暦8月1日(八朔の日)前後、一年に一回だけ九州・八代や有明の海に浮かび上がる神秘的な光のこと。
蜃気楼の一種で漁火の反射が起こす現象ということらしくPは実際に見たことがないのですが、とっても幻想的な光景なのでしょうね。
「不知火」は妖怪の名前にもなっていますよね。また大相撲の横綱土俵入りには「不知火型」という型がありますが、これは熊本県出身力士の不知火光右衛門のしこ名が語源になっているそうです。柑橘類にも「シラヌヒ(不知火)」があってその商標名はデコポンですね。
熊本県にはもともとデコポン発祥の地でもある不知火町という自治体があったのですが、平成の合併で現在は宇城市不知火町になっています(お隣りの福岡県大牟田市にも不知火という地名がありました)。
ちなみに宇城市出身のサッカー選手を調べてみたら、日本代表経験者としては、現在ロアッソ熊本所属の巻誠一郎選手や、90年代に日本サッカー史上屈指の天才と呼ばれた磯貝洋光選手の名前が出てきました。
で、なぜに福島県のいわきFCパークで「不知火丼」なの?
この「不知火丼の謎」を解き明かすためにやってまいりました、いわきFCパーク。
目指すは地元いわきから魂の出店、「寿司正(すしまさ)」さんです!
みんな大好きお寿司です。おっすしー!!
「アンタいわきだってねぇ。」
「おう、常磐上湯長谷町は釜ノ前よぅ。」
「クラブハウスに寿司屋が入ってるんだってねぇ。サッカー見ながら寿司がつまめるなんざ、なかなか粋じゃねぇか。」
「てやんでぇ。日の本一どころか世界中見渡したってそんな処ありゃしねぇよべらぼうめ。オマエ、流行り唄でもあらあな、世界でひとつだけの寿司屋ってな、へへ。」
「これまた大きく出たねぇ。」
「当たり前だのクラッカー。こちとら小名浜生まれの浜っ子でぇ。小名浜なめんな夜露死苦。」
「アンタ常磐なのか小名浜なのか、いったいどっちなんだい。」
「うるせいいわきは広いんだよシノゴノこまけぇことを言うなべらぼうめ。」
「魂の息吹くサッカーなんだってねぇ。来週はJ1ベガルタ仙台とちゃりてーまっちなんだってねぇ。」
「おうよ。まったく恐れ入谷の鬼子母神。グループ魂皆川猿時青天目澄子ときたもんだ。場所はここじゃなくて21森のいわきグリーンフィールドだから気をつけな。」
「何言ってんだかさっぱりわからねぇな。さっきから気になってるんだがアンタなんで江戸っ子口調なのかね。」
「わはは。飲みねぇ食いねぇ寿司くいねぇ。」
オチがないまま、やってきました「寿司正」!!
オチない→上に行くしかないぜ「いわきFC&寿司正」!!ってことで、おあとがよろしいようで。
不知火丼目当てでやってきたのですが、ここで目移りしちゃいます。
うーんうーんと唸っていたら、綺麗な女将さんが出てきてメニューの説明をしてくれました。
ランチメニューのイチオシは「おまかせにぎり」。
でも、持ち帰りOKの海鮮丼やバラちらし丼も人気があるそうだし、限定5食のまぐろ丼とかまったくもってヤバイ丼だらけです。
うう。。。でもねー、でもねー、
ここは不知火丼でお願いしまっす!!
店内はカウンター8席の落ち着いた佇まい。いわきFCフィールドの緑が眩しいです。
獺祭!
店内からテラスに出ることができます。
やー最高の景色!!
この、17時からの夜コースも気になります。
日本酒のラインナップが、また痺れるじゃありませんか。
敬老の日におじいちゃんおばあちゃん連れてこようかな。
そして、不知火丼。
一日限定10食、アワビととろろ芋をすり流した丼物。
あらためてお品書きをみると、ヤバくないですか、これ。
キタ!!不知火丼
おおおーーー
うつくしいーーー
白雪のうえに宝玉がちりばめられたようなルックス。
白雪はアワビのすりおろしととろろ芋。なんと手間のかかった美しさ。
宝玉のアワビ、ウニ、イクラがキラキラ輝いております。
ワサビの鮮烈な翠(みどり)も映えています。
これが不知火の輝きなのかーー。
いただきまーす
うう
うう
うんめぇえええええーーー
なんだこりゃうんめぇええーーー
海鮮大好きいわきっ子の管理人Pですが、これははじめて食べた衝撃!!
えと、醤油がいらないです。
なぜかというと、アワビ&芋のトロロがとっても濃厚で!!
アワビこりこりー
ウニあまーい
イクラぷりっぷりー
これらを一緒に食べちゃうという贅沢さ。ふふふ。
いや、この衝撃と恍惚で忘れてはいけない。
なぜこのメニューに「不知火丼」と名付けたのか?それを聞かねば。
お店のかたに聞きました!!
「不知火は、九州の漁火です。何が入っているのか楽しみだなぁという感じを出したくて、この名前にしました。(お店のかた)」
あれ・・そうなんですね・・
ちょっとPが前フリで妄想膨らませすぎたかもです・・・。
でも「不知火丼」って響き、かっこいいです!
こんなに美味しい丼物はじめていただきました!!楽しめました!
勝手に遠く九州・熊本の地に想いを馳せながら、不知火丼うんめぇーーー!!
しかし、アワビ&芋のトロロがこんなに濃厚で美味しいものだとは。手間がかかるので一日限定10食というのも、うなずけます。
それから、この組み合わせって栄養満点の滋養強壮。でもって五臓六腑(ごぞうろっぷ)が浄化されたのでしょうか、食べ終わってからむしろ食欲が湧いてきてしまいました(笑)
美味しくてヘルシー。不知火丼、もしかしてこれが神秘のチカラ?
世界をめざすいわきFCパークの「寿司正」さん。地元いわきの心意気、しかと味あわせていただきました。「いわきの不知火丼」ごちそうさまです!!!
またきます!!
(管理人P)
寿司正
〒972‐8322
福島県いわき市常磐上湯長谷町釜の前1-1
いわきFCパーク内3F(地図)
Tel・Fax 0246-38-5070
営業時間 11:00~23:00(ラストオーダー21:30)
いわきFCパーク公式サイト
http://iwakifcpark.com/shop/45
2017年09月10日 15:26 │